睡眠障害の種類とチェック方法

睡眠障害の種類とそのチェック方法とは?

 

睡眠障害とは、精神的な要因や、身体的な要因、
または、外的な要因によって、日中睡眠が足りていないと強く感じて、

 

それが精神的にも肉体的にも非常に苦痛を感じている状態の事で「病気」です。

 

睡眠障害は単なる寝不足とは違い、
病気ですから治療を行う必要があります。

 

その睡眠障害の種類や、睡眠障害をチェックする方法とは一体何でしょうか?

 

■睡眠障害をチェックする方法とは?

 

まず、睡眠障害を分けると以下のようになります。

 

@不眠症

A過眠症
B睡眠関連呼吸障害
C概日リズム睡眠障害
D睡眠時随伴症
E睡眠関連運動障害
Fその他の睡眠障害

 

など、大きく分ける事ができます。

 

@不眠症

 

精神的なものや身体的な疾患によるもの(うつ病など)によって、
眠る事ができない状態の事を言います。

 

さらに不眠症を4つに分類する事ができます。

 

@入眠障害

A熟眠障害
B中途覚醒
C早朝覚醒

 

睡眠障害の中でも最も多いのが「不眠症」です。

 

A過眠症

 

過眠症は、夜問題なく眠りにつくことができ、
熟睡する事ができるのですが、
夜眠れているのに日中に強い眠気に襲われる症状です。

 

これは、熟眠障害とよく似ています。

 

過眠症は

 

@ナルコレプシー

A特発性過眠症
B反復性過眠症

 

この3つに分類する事ができます。

 

B睡眠関連呼吸障害

 

睡眠関連呼吸障害は、睡眠中に呼吸に関する何らかの障害がある睡眠障害です。

 

これは主に以下のようなものです。

 

@睡眠時無呼吸症候群

A睡眠関連低換気・低酸素血症候群

 

@睡眠時無呼吸症候群

 

この症状は、睡眠中に呼吸が困難になったり、
無呼吸状態になる症状の事を言います。

 

これは肥満であったり顎の形状に問題があったりなど
様々な原因が考えられます。

 

A睡眠関連低換気・低酸素血症候群

 

この症状は、何らかの原因によって肺(肺胞)内の
炭酸ガスと空気中にある酸素の交換がうまくできなくなるため、
体の組織に十分な酸素が行き渡りにくくなります。

 

これによって血液中の酸素濃度が低下し、
低酸素血症候群を発症してしまいます。

 

そうなると頭痛や動悸、眠れなくなるなどの症状が見られるようになります。

 

C概日リズム睡眠障害

 

概日リズム睡眠障害とは、体内時計のリズムが狂っているため、
日中と夜間の睡眠のサイクルが合わない状態になり、
眠りたい時に眠る事ができない睡眠障害の事を言います。

 

概日リズム睡眠障害は以下のようなタイプがあります。

 

@睡眠相後退症候群

A睡眠相前進症候群
B不規則型睡眠覚醒パターン
C交代勤務睡眠障害
D非24時間睡眠覚醒症候群

 

上記のパターンの睡眠障害を各自詳しく説明したいと思います。

 

@睡眠相後退症候群

 

夜間なかなか寝付けることができず(一睡もできない)、
ようやく明け方頃に眠りにつけるものの、、
一度眠ると昼過ぎあたりまで起きる事ができない睡眠障害です。

 

強制的に起きると、日中強い睡魔や倦怠感に襲われます。

 

そのため仕事や日常の生活に支障をきたします。

 

体内時計が遅れている事が原因だと言われています。

 

A睡眠相前進症候群

 

夕方あたりからすでに眠気が襲ってきて、
耐えられず、眠りにつくと早朝に目が覚めてしまい、
その後は目が冴えてしまい眠れなくなる睡眠障害です。

 

体内時計が進んでいるため、夕方などの早い時間に
眠くなってしまう事が原因です。

 

B不規則型睡眠覚醒パターン

 

日中や夜間問わず眠くなったり目が冴えたりする
不規則な状態になる睡眠障害です。

 

そのため、夜眠れなくなったり、
昼間眠くなる割合が増えていきます。

 

これは脳梗塞などの病気になった場合、
体内時計がうまくリセットするシステムが弱体化する事で
起きやすい睡眠障害だと言われています。

 

C交代勤務睡眠障害

 

仕事で夜勤などの交代勤務を行っていると、
陥りやすい睡眠障害です。

 

特に夜勤と日勤の入れ替わりが激しい場合、
体内時計が合わなくなります。

 

そのため、夜勤から日勤に代わると夜寝られなく、
日中の勤務時間に眠くなります。

 

また、日勤から夜勤に代わると、夜勤時間に眠くなり
仕事に支障をきたす恐れがあります。

 

D非24時間睡眠覚醒症候群

 

体内時計が朝の日光できちんとリセットされず、
眠くなる時間と目が覚める時間が
毎日少しずつ(1−2時間)遅れていく睡眠障害です。

 

学生が夏休みなどの長期休暇中、夜更かしをして
昼間で寝ているという逆転生活を続けている場合、
陥りやすい睡眠障害です。

 

D睡眠時随伴症

 

睡眠時随伴症は、寝ている時に異常行動を起こす睡眠障害です。

 

この睡眠障害は、大きく2つに分けられます。

 

@ノンレム関連睡眠時随伴症

Aレム関連睡眠時随伴症

 

@ノンレム関連睡眠時随伴症

 

ノンレム睡眠時に起きる睡眠障害で、5歳から12歳あたりの
幼稚園児から小学生に多く見られる睡眠障害です。

 

Aレム関連睡眠時随伴症

 

レム睡眠時に起きる睡眠障害で、中高年から高齢期の人に
多く見られる睡眠障害です。

 

睡眠時随伴症によって発症する主な異常行動は
以下が挙げられます。

 

@夢遊病

A夜驚症
B夜尿症

 

上記の症状を詳しく述べてみると・・・

 

@夢遊病

 

脳が眠っている状態で、数分から数十分の間、
歩いて徘徊する異常行動を起こします。

 

徘徊後は、再び寝床に戻るのが特徴です。

 

また、当の本人はその異常行動の記憶がないのも特徴です。

 

夢遊病は、はっきりとした原因が分かっておらず、
子供の場合は脳が十分に発達していない、
大人の場合は、何らかのほかの病気が原因であると考えられています。

 

A夜驚症

 

睡眠中に突然「うわー!」と叫び声をあげたりして
パニック状態になる睡眠障害です。

 

この時、心拍数が上昇したり、汗をかいたり
呼吸が早くなるなどの症状が見られます。

 

この睡眠障害は主に子供によくみられることが多いです。

 

また、その時の記憶が朝起きた時にはなくなっているのが特徴です。

 

夜驚症もはっきりとした原因が分かっていなく、
これを発症していた子供が大きくなると自然に治る事が多いので、
子供の時の脳が十分に発達していない事から起きるのではないかと考えられています。

 

B夜尿症

 

夜尿症は睡眠時に尿を漏らしてしまう症状の事です。

 

所謂、「おねしょ」をする症状で、
幼児や子供に多く見られる症状です。

 

この夜尿症は、1週間に2回以上見られた場合に判断されます。

 

夜尿症は、寝ている間におしっこがしたくなっても
目が覚める事ができないのが原因だと言われています。

 

しかしこの症状は、子供が大きくなるにつれて自然に治る事が多い症状です。

 

対策として夜寝る前に水分を控えるなどで
改善される可能性が高くなります。

 

E睡眠関連運動障害

 

睡眠関連運動障害は、主なものに周期性四肢運動障害と、
むずむず脚症候群、睡眠関連下肢こむら返りの3つのタイプがあります。

 

それぞれの症状を詳しく述べてみますと・・・

 

@周期性四肢運動障害

 

この症状は、睡眠中に何らかの現認によって、
手足がピクピクと痙攣します。

 

この症状を自分では気が付いていない場合でも、
睡眠の質が落ちていて熟睡できていない場合が多く、
結果的に日中眠くなったり倦怠感を感じる事が多くなります。

 

Aむずむず脚症候群

 

むずむず脚症候群は、別名レストレスレッグス症候群と呼ばれるものです。

 

この症状は、睡眠中に足の裏や甲、ふくらはぎなどが
むずむずする何とも言えない不快感を感じる症状です。

 

このムズムズする足の不快感は、
足を動かすことによって不快感が軽減されます。

 

そのため、足を動かすことが多くなり、
結果的に十分に眠る事ができなく寝不足になってしまう症状です。

 

この症状は、女性に多く見られる症状で、詳しい原因は分かっていません。

 

しかし、脳内のドーパミンの分泌機能の低下や、
脳内の鉄分が不足しているため起きているのではないかと考えられています。

 

むずむず脚症候群を改善したい場合、
抗不安剤、抗うつ剤を使用すると効果があると言われています。

 

B睡眠関連下肢こむら返り

 

睡眠関連下肢こむら返りは、睡眠中に急にふくらはぎがつり、
激しい痛みを伴うため目が覚めてしまう症状です。

 

また、こむら返りが治まってもしばらくは
痛みの後遺症が残ったりします。

 

この症状は、血流の悪化や老廃物が溜まる事によって
起きると考えられていますが、激しい運動を行った後でも
疲労物質が溜まる事によって起きる事も多いです。

 

この症状は男女共に差がなく起こる症状で、
年を取るほど起きやすくなると言われています。

 

未然に防ぐためには、就寝前に足のマッサージなどを行うと効果的です。

 

Fその他の睡眠障害

 

睡眠障害は様々な種類の睡眠障害がありますが、
その他にも、睡眠関連てんかん、睡眠時ミオクローヌス
などが挙げられます。

 

@睡眠関連てんかん

 

睡眠関連てんかんは、睡眠時にてんかん発作が起きる症状です。

 

この症状は、てんかん発作があまり目立たない場合が多く、
発見が遅れたり、他の睡眠障害と間違えられることが多いです。

 

睡眠てんかんを放置しておくと、日中時にもてんかん発作が
起きるようになるため注意が必要です。

 

A睡眠時ミオクローヌス

 

睡眠時ミオクローヌスは、睡眠中にいきなり「ビクッ」と
瞬間的に痙攣が起きる症状です。

 

この症状によって足などを壁や家具にぶつけてケガをしてしまう場合があります。

 

この症状は、筋肉疲労が溜まっていたり、精神的なストレス、
またカフェインやニコチンの取り過ぎでも起きやすいと言われています。


関連ページ

寝不足(睡眠不足)と睡眠障害の違いとは?
寝不足(睡眠不足)と睡眠障害の違いとは一体何でしょうか?
不眠症の種類とは?
不眠症にはいくつかのタイプがあり、自分はどの種類に当たるか知っておくと便利です。
睡眠時無呼吸症候群と肥満の関係とは?
睡眠時無呼吸症候群という病気がありますが、肥満と密接な関係があることが分かっています。
睡眠時無呼吸症候群は怖い?
睡眠時無呼吸症候群は放っておくと実は怖い病気なのです!
夜勤で眠れない!交代勤務睡眠障害とは?
夜勤などの交代勤務を続けていると眠れなくなり、交代勤務睡眠障害という不眠症になる方が少なくありません。
睡眠不足症候群とは?
睡眠不足症候群という睡眠障害があります。誰でも起こる可能性のある障害なので気を付けたいところです。
睡眠障害の1種であるナルコレプシーとはどんな病気?
睡眠障害の1種であるナルコレプシーとは一体どんな病気なのでしょうか?
脚がムズムズして眠れないレストレスレッグス症候群とは?
脚がムズムズして眠れないレストレスレッグス症候群とは一体どんな症状なのでしょうか?
不眠症の正反対?の過眠症とは一体?
不眠症と正反対だと思われる過眠症とは一体何でしょうか?
睡眠障害と排尿障害(夜間頻尿)の関係とは?
睡眠障害と排尿障害(夜間頻尿)との関係は一体何でしょうか?
睡眠障害が原因?子供が夜眠れない原因とは?
睡眠障害が原因で子供が夜眠れないケースがあると言われていますが・・・・